備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

2回目のRNA注入

ファイザー社ワクチンの2回目を受けました。家に帰って晩ご飯を作って食べたら気分が悪くなってきたので、頭痛薬を飲んで寝ましたが、夜中には治ってたので、これは副反応というより単なる寝不足ではないかと思います。ということで、腕の痛み以外特に問題は…

思い出す機会

死者を思う日の多い8月が終わりました。第2次世界大戦に関する6日、9日、15日に加えて、航空機事故の12日があります。水害や台風被害から○年目というニュースも聞きました。お盆は言うまでもありません。Netflixでは、ついつい「日本のいちばん長い日」や「…

夏休み

現金を受け付けない無人自動レジを次々に導入した某スーパーマーケット。しかし、ドライアイスを求めたら、現金のみ、しかもおつりの出ない30円の自販機だった。時代に取り残された、このレトロなシステムがどうなるのか今後に注目しよう。とりあえず私は、…

授業最終日

本日は前期最終日でした。といっても私は授業のない日です。でも、だからこそ、出勤していました。ちょっと変に聞こえますが、授業も会議も自宅から参加できるようになっており、授業と会議以外にもやることはいろいろあるので、授業も会議もない日時こそ「…

ありがとう 東京オリンピック

今までありがとう。東京オリンピックのおかげで、いろんな良いことがあった。 まず、受動喫煙防止が、かなり進んだ。まだまだのところもあるけれど、東京で煙草の臭いを体験する機会は大きく減った。昔とは大違いだ。 それから、いろいろな問題点を教えてく…

記憶法

単純記憶が昔から大の苦手です。しかし、1年前からどうしても覚えられなかった葉書と封書の値段(63円と84円)は、そうか消費税5%なんだと思いついて以来、間違えなくなった自信があります。なお、最古の記憶は金魚の7円、菊の15円切手。

某・国立研究機関

納品書と領収書は電子ファイルじゃダメで、押印したのをPDF化して送ったのでもダメで、ちゃんと押印した紙を送らないといけないと言われました。押印廃止は、どこいったの? 電子化したくないの?

現代思想 2020年11月号 特集=ワクチンを考える

寄稿させていただきました。 青土社 ||現代思想:現代思想2020年11月号 特集=ワクチンを考える 昨日の朝、恐らく肩こりから来る頭痛でうなされて、一切仕事をしない日にしようと思いましたが、夕方になって調子が出てくると、メールが来たり、急いでいたこ…

シンポジウム「放射線防護とは何か〜ICRP勧告の歴史と福島原発事故の教訓〜」(2020/09/13)メモ

「市民参加の3つの問題点」シンポジウムで学んだこと、重要だと思ったことを勝手にまとめてメモしました。(1)ステークホルダー的世界観:市民を「巻き込む」ということが言われ、市民がステークホルダー=関与者としてアジェンダ作成に参加できるのは良い…

時差

生活世界の実験室化 データに尊厳はあるか 『生物学史研究』2018 年 97 巻 p. 35-48, 公開日: 2020/09/08 https://doi.org/10.24708/seibutsugakushi.97.0_35 3年くらい前に書いた文章がネット上で公開されました。 大学は健康診断で、いつもより少し多い学…

(報告)BSL-4 実験室を巡るコミュニケーション : 日本における国立感染症研究所の事例

標記のような文章を発表させていただきました。 https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/79098 地味ですが、感染症研究政策、公衆衛生政策、地方行政、住民自治などに関する重要な問題と理解して取り組みました。 楽しくない方の科学技術コミ…

夏から工学院大学

全面遠隔だった前期授業が本日で終わり、明日から夏期の授業が始まります。新入生の一部も初めて登校します。

『生物学史研究』100号目次更新

http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/journal_j.htm 久しぶりの書き込みによる生存報告です。 毎朝5時に起きて卵焼きを焼く規則正しい生活をしていますが、睡眠不足、咳が止まらない、身体が硬いは変わらず、低空飛行です。8月27日からの夏休みま…

「安全保障技術研究推進制度を考えるフォーラム」のお知らせ(2020年6月14日)

科学史学会年会でシンポジウムを計画していたグループで、研究活動をできる範囲で継続的に行っていくという考え方から、下記の日時で代わりにZoom によるビデオ会議を企画しています。どうぞふるってのご参加をお願いいたします。 日時:6 月14 日(日)13:0…

遅刻の終焉

日本で科学史をやっている人には多分よく知られている、橋本毅彦・栗山茂久『遅刻の誕生 近代日本における時間意識の形成』(三元社、2001年)という本があります。明治の近代化を通じて、それまで日本には存在しなかった時間厳守の文化が、技術とともに導入…

医学は社会科学であり、政治は大規模な医学以外の何物でもない。

19世紀ドイツの著名な医学者、人類学者であり、公衆衛生に重要な貢献をしたRudolf Virchowの有名な言葉です(*)が、同じ文章のその直前にはこんなことも述べています。「医者ほど民主主義と社会主義の支持者となるものはおらず、医者が最も左翼的であり、一部…

学生に無限のギガを!

これからゼミの欠席理由で、今月のギガ不足というのが出てくるかも知れません。教員が長時間Zoomでゼミを行って通信容量を圧迫すると、ギガハラスメントと言われるかも知れません。トラフィックの増大による通信遅滞が、若者のせいにされて、無駄にギガを使…

テクノロジー(のみ)では問題は解決しない

人命を救済すべく(?)、ネット会議を提案し、実行したが、リアルからネットに移行したのは相対的若年者が多数という結果になった。

試行錯誤

パワーポイントに音声を入れて、ためしにそのあと動画にしてみたら、13.5分で200MBになりました。105分の授業をそのまま動画にすると、1.5GBくらいになります。月間60コマの授業を受けたとしたら、授業ファイルをダウンロードするだけで90GBです。 もともと…

実は2回目

どうしても探している本が出てこない。本棚のありそうなところをくまなく探しても見つからない。諦めたところ、思いつきました。やっぱり! スキャン(自炊)して、本体は捨ててました。

授業準備不可能状態

どこで読んだのかあるいは聞いたのか忘れたけれども、大教室で「講義ノート」を読み上げる教員の声が小さいので、聞き取ろうとする熱心な学生がスピーカーの下に集中して、さながら誘蛾灯に引き寄せられる虫のようであったという描写を記憶している。本当の…

規律権力下で保守されつつ利活用される疎外された身体

病気ではないが病院に行く事案2件を、年度内に片付けました。 1件目は、大腸内視鏡検査です。定期健康診断で2度目のアラートが出たため、受けました。結果はポリプ1カ所切除。下剤は苦しくなく、麻酔のおかげで痛くもなく、術後すぐに、ほぼ何もなかったよう…

発表成立条件

準備委員をしている5月の学会について、多くの人から心配の声が。 いろいろ調べると、ウェブ上で開催のようなものもありましたが、物理学会では「登壇者の参加登録費が納入済みであること」「講演概要原稿・・・が掲示されること」で「発表成立」と見なすと…

中止はありえない

大学だけじゃなくて、オリンピックの影響を強く受ける機関なら、中止の場合にどう予定が変わり、どんな問題が生じるかシミュレートしているはず。もちろん、本当に中止かどうかわからないけど、想定しないなんて考えがたい。「中止はありえない」と言う人が…

戸籍謄本ゲット

住民基本台帳カードは期限が切れました。個人番号カードは申請中です。パスポートも期限が切れています。運転経歴証明書は「平成24年4月1日以降に交付された」ものでないので身分証明書として使えません。通知カード(個人番号)、年金手帳、健康保険証は…

故障×故障

先週の土曜日、動作が不安定になった我が家最大の電化製品のメーカー窓口に電話。H立のフリーダイヤルからたらい回しされて、結局4カ所目で対処してもらえることになったのだが、その過程で携帯電話からだと無料にならない窓口があったので、久々に固定電話…

トイレに行きたい夢

スマホを操作して、何かを調べている。どうしてもネットでは問題が解決せず、どこかに出向かなければならないとわかって、動くことを決断する。そのとき目が覚めて、トイレに行きました。できれば動きたくないという心理が似ていたのでしょうか。 昨日は2月…

女性専用車両

1限開始少し前、教卓で準備していると、女子学生が近づいてきて、走り書きの小さなメモを見せました。「ちかんにあって気持ち悪いので保健室に行きます」。 別の学生は、駅から大学まで歩いてくるとき、人の流れが途切れたところで、いきなり知らない男性に…

岡山化する日本

日本の岡山化が止まりません。大学関係のいろんな人から、加計学園に続いて、Benesseも、「あれ、岡山ですよね」と言われます。社会を親密圏の拡張と見なす論理に基づけば、中央とのつながりという社会資本をもった有力者が税金を優先的に使うのも当然という…

複製技術

美空ひばりのAIに対する憧れと批判には、体細胞クローン技術に対するそれらと同型のものがあるように見えました。失った存在を取り戻すことで生命の固有性と有限性を超えていこうとする技術への憧れとそれを実現しようとするテクノロジーへの批判です。終わ…