備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

学生が若くなった

 某機械工学者の人と会話をしていて、最近の学生が子供っぽく見えると言われて気づいたのだが、多分学生は本当に若くなっている。
 はっきりと覚えていないが、私の勤め始めた頃には、入学者の半数は浪人生だったと思う。そういう資料を見た覚えがある。ところが、どうやら最近では工学院大学新入生の浪人率がほぼ2割らしい。
http://www.kogakuin.ac.jp/nyushi/university_examdata/f_ratio.html
 多分2008年度の新入生では、2割を切っているだろう。
 おおざっぱな計算だが、平均年齢で0.3歳は若くなっていることになる。
 浪人して通う予備校というところでは、高校で習うこと以外にいろいろなことが学べるところだ。意外と受験一辺倒ではない。指導要領の縛りもないのだから。そういうことを考えれば、大学としては、この年齢低下に備えて教える内容を変える必要だってあるかも知れないのだ。