備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

授業アンケート回収方法にクレームがついた

 始まったときからずっとなのだが、「学生による授業アンケート」の回収はいつも、前の方の席に座っている学生にお願いしてきた。教員が自分で回収して教務課に持っていくのでは、公正さが保てないのではないかと考えられるのでそうしてきた。ところが、その回収の仕方に問題があるという指摘が学生からあった。最初は何を言っているのかよくわからなかったのだが、話しているうちにわかってきたのは、自分の記述が他の学生(つまり回収する学生)に見られてしまうのが嫌だということのようだった。たしかに、匿名アンケートなのだから、誰にも知られないのが当然と言えば当然。教員側にとっての匿名性ばかりを考えてきたが、学生同士のあいだの匿名性も考える必要があるという問題があることを発見した。
 ちなみに、学生が回収するという方法はけっこう一般的。ちゃんと規則化にしている大学もあるくらい。たとえば北海道大学では、「受講生の代表」に選ばれた人がアンケートを回収することになっている。
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/tenken/hokoku/2009/s1/04-3.html
 20(月・祝)10時30分。今学期の授業がすべて終わる。