備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

第65回現代科学技術論研究会のお知らせ

 詳しくは http://researchmap.jp/jo3fbjmmn-1857504/
 『情況』の2013年11月・12月合併号(思想理論編第3号)は、先月新宿の模索舎で買いました。もしかすると、最後の1冊だったかも知れません。
 なお同書店については、店の雰囲気が怖くて入れなかった、という感想を学生から聞いたことがあります。
 以下に、案内文冒頭だけ引用します。
「近年、福島第一原発事故とその後の原子力政策に対して、科学論内部でも評価やスタンスの取り方が分かれているように見受けられる。また、この四半世紀、先端医療や生命倫理に関しても同様の事態が続いてきたように思われる。そうしたなか、『情況』誌2013年11月・12月合併号が「テクノロジーテクノクラシー・デモクラシー」なる特集を組み、質の高い批判的論考が満載された。そこで本研究会では、それらの論考のうち、原発事故および生命倫理の導入を考察の緒ないしは主題としつつ、既存の科学論や実践運動をも批判的に検討した二論文、すなわち、瀬戸口明久「境界と監視のテクノロジー;自然と人工のあいだ」、小松美彦「戦後日本の科学技術政策と批判勢力の様態;バイオエシックスの導入とは何か」 を対象として、合評会を行う。おそらくは全てにおいて歴史的分岐点にある現在、さまざまな分野の方々が参集され、内実ある討議がなされることを期待してやまない。」