備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

前半期終了

 9月第2週から後期の授業が始まって3週間が終わりました。大学の授業スケジュール的にはもう後半に入っているのですが、名目上は9月末までが前半期ということで起こった出来事を一つ。
 前期からずっと授業に出ていて、毎週授業が終わったら、いろいろなことを質問したり、自分の関心で調べたことを話したり、私が作ったプリントの表現の問題点を指摘してくれたりしていた学生が、めずらしく授業前に研究室にやってきたと思ったら、大学中退の報告でした。やりたかったことがやれるチャンスができたので辞めることにしたそうです。まだ2年生です。その決意は固いようだったので、むしろ喜んで送り出すべきかと考えました。私の方はと言えば、授業のペースメーカーを失ったような気分になって、自分でも驚いたので、ちょっとこの気持ちを書き付けておきたいと考えました。講義といえども、授業は学生のリアクションでかなり作られている部分があるのだと確信しました。