備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

別刷が博士論文

 国立国会図書館に行きました。要件の1つは関西館から取り寄せた某大学の学位論文が気になったので、それを閲覧するためなのですが、そこでちょっと驚いたことがありました。
 なんと、博士論文であるとして見せられたのは、博士号取得の前年度に関連分野の雑誌に掲載された、同じタイトルの邦語の共著論文(さすがに筆頭著者ではありましたが)の別刷(計5頁)そのものでした。最初のページに「学位論文」というスタンプが押してあったくらいなので、こういうことは、医学部ではよくあるのでしょうか。
 論文はJ-Stageからデータをダウンロードしました。職員の方に無駄な手間をかけたような気もします。同一性を保証する情報はどこにもなかったので、仕方がないとも言えますが。