備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

うれしい研究生活

『私的所有論』

私の好きな特徴的な一節を思い出し、ご冥福をお祈りします。「もっと積極的に言えば、人は、決定しないこと、制御しないことを肯定したいのだ。人は、他者が存在することを認めたいのだと、他者をできる限り決定しない方が私にとってはよいのだという感覚を…

某・国立研究機関

納品書と領収書は電子ファイルじゃダメで、押印したのをPDF化して送ったのでもダメで、ちゃんと押印した紙を送らないといけないと言われました。押印廃止は、どこいったの? 電子化したくないの?

シンポジウム「放射線防護とは何か〜ICRP勧告の歴史と福島原発事故の教訓〜」(2020/09/13)メモ

「市民参加の3つの問題点」シンポジウムで学んだこと、重要だと思ったことを勝手にまとめてメモしました。(1)ステークホルダー的世界観:市民を「巻き込む」ということが言われ、市民がステークホルダー=関与者としてアジェンダ作成に参加できるのは良い…

時差

生活世界の実験室化 データに尊厳はあるか 『生物学史研究』2018 年 97 巻 p. 35-48, 公開日: 2020/09/08 https://doi.org/10.24708/seibutsugakushi.97.0_35 3年くらい前に書いた文章がネット上で公開されました。 大学は健康診断で、いつもより少し多い学…

(報告)BSL-4 実験室を巡るコミュニケーション : 日本における国立感染症研究所の事例

標記のような文章を発表させていただきました。 https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/79098 地味ですが、感染症研究政策、公衆衛生政策、地方行政、住民自治などに関する重要な問題と理解して取り組みました。 楽しくない方の科学技術コミ…

「安全保障技術研究推進制度を考えるフォーラム」のお知らせ(2020年6月14日)

科学史学会年会でシンポジウムを計画していたグループで、研究活動をできる範囲で継続的に行っていくという考え方から、下記の日時で代わりにZoom によるビデオ会議を企画しています。どうぞふるってのご参加をお願いいたします。 日時:6 月14 日(日)13:0…

実は2回目

どうしても探している本が出てこない。本棚のありそうなところをくまなく探しても見つからない。諦めたところ、思いつきました。やっぱり! スキャン(自炊)して、本体は捨ててました。

発表成立条件

準備委員をしている5月の学会について、多くの人から心配の声が。 いろいろ調べると、ウェブ上で開催のようなものもありましたが、物理学会では「登壇者の参加登録費が納入済みであること」「講演概要原稿・・・が掲示されること」で「発表成立」と見なすと…

複製技術

美空ひばりのAIに対する憧れと批判には、体細胞クローン技術に対するそれらと同型のものがあるように見えました。失った存在を取り戻すことで生命の固有性と有限性を超えていこうとする技術への憧れとそれを実現しようとするテクノロジーへの批判です。終わ…

整理整頓

だいたい終わっているのに、ほんの一部だけ最後まで迷ってしまって、なかなか手放せないテキスト作成がよくあるのですが、さきほどそのうち2つを送信しました。いくつも業務が並行していると、注意力に問題のある私は、優先順位がわからなくなるどころか、う…

略称は「カケプリ」

専門分野はちょっと違う身近な人に、その人が研究メンバーに入ると科研費申請が通りやすいと噂される人がいて、「科研の王子様」などと呼ばれていることは聞いていたのですが、なぜか私のところに、その人に申請書を添削してもらいたいという仲介のお願いを…

振替受払通知票有料化

全国の零細学会事務局のみなさま! 郵送による振替通知が2020年4月から有料になりますのですよ。 ということで、日本科学史学会生物学史分科会も、ようやく振替払通知表Webサービスを導入しました。 前任者から事務局を引き継いですぐに、ゆうちょダイレクト…

晴れた日は自転車

【自転車番号】TYO4159【貸出時刻】2019/03/05 11:07【返却時刻】2019/03/05 11:34 西新宿1丁目から永田町(国会図書館最寄りの地下鉄出口脇)まで。

書類力検定まだ5級くらい?

書類の提出を忘れないよう、提出予定が見えるようにしている。提出ファイルが紙の場合は研究室の目に付くところに置く。ファイルの場合は書きかけのメール。これが習慣化して、次に問題となってきたのは、紙の書類を自分が提出したかどうか、忘れてしまうこ…

捕食ジャーナル

知らない人から、editorial boardに入ってくれませんかという英語メールが来たので出版社を調べたら、また、やっぱり、predatory journalみたい。 参考:https://predatoryjournals.com/

久々上洛

「細胞を創る」研究会に参加しました。http://jscsr.org/sympo2017/ 19日のことです。 特に関心があったのは、シンポジウム2「ゲノム合成時代の到来とバイオセキュリティ・セーフティ」でした。 「ゲノム敗北」というナショナリスティックな解釈がまだ生き…

記憶にない

20年前の翻訳本を読んでいたら「世話の原則に基づいた女権主義の倫理」という言葉遣いが出てきてちょっと驚いた。女権主義はfeminism、世話はcareだと思う。昔読んだはずの本で驚けるのは年をとったおかげだ。

動物慰霊碑(裏面)

生物学史のシンポジウムと、それに付随する明治大学平和教育登戸研究所資料館の見学会に参加しました。 この実験動物慰霊碑は、陸軍登戸研究所の合成した青酸ニトリルの人体実験が成功して、陸軍からもらった技術有効賞の賞金で建てられたということです。 …

最後の仕事

昨年の5月の学会の大会運営用に開設したゆうちょの口座を決算後しばらくほったらかしにしておいたら、大会終了半年後に突然入金があって、予稿集がもらいたいとのことだったので送ったけど、残っている印刷物も処分したいし、また振込があったら大変だと思…

研究室片付け

研究室を片付け中です。理由の1つはスペースの問題、もう一つは防災上の注意勧告を受けたことです。古い電子機器等は一部の例外を除いて処分するつもりですが、当然のことながら問題は本。本の体積を減少させる2つの方法は、思い切って処分することと電子…

「細胞を創る」研究会9.0

界隈性(?)が高く、道に迷いやすい早稲田ですが、無事に会場到着です。 http://jscsr.org/sympo2016/ 私が話題提供をさせていただくセッションは明日です。 22日(火)16:40-18:10 林真理「シュヴァンの見た夢:細胞を結晶に例える」 横山輝雄「「細胞を…

東大和市駅前

岡山駅前なら桃太郎、水戸駅前なら水戸黄門など、その地ゆかりの像があるものですが、西武拝島線東大和市駅前で見つけたものは、ボーリングをしている鳥でした。

引用元は電子書籍

発売日の午前0時から読めるし、検索もできるし、置く場所もとらない便利なキンドル書籍ですが、頁数がない(というより頁という概念がない)電子書籍の引用元をどう書けば良いのかという問題に気づきました。アマゾンの「なか身検索」で調べる方法はすぐ思…

祝・基礎生物学研究

受賞の可能性がありそうな高齢研究者に職位を与えて、受賞したらさっそく宣伝に使うという大学の広報ビジネスモデルがいっそう広がりそうな悪い予感。メディアも受賞時にたまたま在籍していた大学じゃなく、いっそのこと誰のお金(どこのお金)で研究したの…

別刷が博士論文

国立国会図書館に行きました。要件の1つは関西館から取り寄せた某大学の学位論文が気になったので、それを閲覧するためなのですが、そこでちょっと驚いたことがありました。 なんと、博士論文であるとして見せられたのは、博士号取得の前年度に関連分野の雑…

日本感性工学会

NHKの朝ドラで話題になった(なっている?)女子大学にいってきました。学会会場にもなった教室はコンパクトなサイズのものが多く、またゼミ室も豊富で、少人数で丁寧な教育をしている様子が、教室の間取りにも出ているのだと感じました。 食堂の案内がな…

自分が二人いるのを発見しました。

http://researchmap.jp/mhayashi http://researchmap.jp/read0060508 これ、どうすれば良いんでしょう? ciniiには同一人物を報告する機能があったのですが・・・。

研究会に行きました。

バルセロナの国際会議の写真をアップしている人は多いのに、同じ時期に八王子大学セミナーハウスで開かれていた研究会の写真をアップしている人は見あたらないので、撮ってくるべきであったと後悔しています。

アンケート集計結果

7月5日に回答した、文部科学省のアンケートの集計結果が出ていました。下記の審議会の「資料3−1」です。 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/037/shiryo/1375827.htm概要を知りたい方はこちらにも。 http://newswitch.jp/p/5855 「国…

アンケートに回答しました

某公的機関からメールでアンケートが来たので回答。個人研究費額に「10万円未満」の選択肢が用意されているで、これは日本の大学で普通のことなのだろう。 めずらしく記述式項目でも、やる気=書く気のおこるアンケートだった。対象は研究者無作為抽出との…