備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

うれしい研究生活

期間限定ツイッターアカウント(@kagakushi2016)廃止予定

一昨日、日本科学史学会第63回年会の反省会を行いました。 大会開催では下記の方にお世話になりました。お礼を申し上げます。 報告者・シンポジストの皆様 年会・シンポジウム参加者の皆様 予稿集購入者の皆様 アルバイトの工学院大学の学生・院生の皆様 …

読了

廣野喜幸「古代ギリシャにおける二つの生命概念、ゾーエ−およびビオスの分析」『ギリシャ哲学セミナー論集』XIII(2016), pp.14-32. 萩原優騎「機能的寛容における他者の問題」『社会科学ジャーナル』68(2009), pp.53-71. 今井尚生「徳としての寛容と機能とし…

お知らせ(第85回 現代科学技術論研究会)

第85回 現代科学技術論研究会「科学技術政策と大学改革」 日時:2016年4月23日(土)13:00ー17:30 場所 国士舘大学・梅ヶ丘校舎34号館 2階 会議室 小田急線・梅ヶ丘駅下車、徒歩10分です。 周知のように、今日、科学技術政策の展開と連動して、大学改革…

研究室レイアウト

3年前に大学の研究室がフロア内で引っ越しをして、広さがそれまでの半分のおよそ10平米になりました。研究室のレイアウトについてはいろいろ考えますが、置ける限り本を置くという方針に変わりはありません。そのため、引っ越し当初より独立したデスクは…

国会前のさわやかな朝

先日、永田町の国立国会図書館に行きました。 いつもの赤坂見附駅ではなく、国会議事堂前駅の方から、正門側を通って歩きました。 国会前は静かですが、それでも警備の人たちの人数は多く、ものものしいです。 写真は国会正門。

明るくない科学コミュニケーション

招待講演のテーマに惹かれ「科学コミュニケーション研究会」年次大会(これ)に行って少しだけ勉強してきました。初参加です。 最初は長崎大学。これまで公式サイト等の情報でしか知らなかった組換えDNA実験施設(BSL-4、古い言い方でP4)計画の話が初めて生…

銀杏(ぎんなん・いちょう)

夏休み中は、いくつも他大学にでかけましたが、昨日は銀杏のたくさんあるキャンパス。最近の雨で、早くもギンナンがたくさん落ち、特有の香りも漂っています。 かつて、大学キャンパス内に落ちているギンナンを早朝に集める常連がいたそうです。年齢的におそ…

書評出ました。

今週の『図書新聞』(3219号 2015/08/15, p.5)。小門穂『フランスの生命倫理法』。書いたのは5月ですが。

人間機械論の図

心当たりのある方、募集しています。 筑波常治『生命科学史』(放送大学教育振興会、1985年)の103頁に出ていますが、キャプションがなく、出典がわかりません。ある方が知りたいそうです。私も知りたいですが。当該ページは、ド・ラ・メトリの『人間機械論…

科学史学会(大阪市立大学)

5月最後の週末は、大阪市の南端は杉本町にある「市大」キャンパスを訪れました。昨年と違って自分は発表しないので、主に勉強に来た形です。いろいろと考えさせられることや、初めて知ることがあって、ためになりました。また、何よりも、学会参加は、自分…

計画通り進まないこと

先日少し研究時間がとれたので、とりあえず昨年度の「科研」報告書を書きました。自己評価によって進捗を回答するところでは、(1)「当初の計画以上に進展している」(2)「おおむね順調に進展している」(3)「やや遅れている」(4)「遅れている」から1つだけ選…

研究不正防止説明会

学内で行われた説明会に出ました。ハラスメント研修もそうですが、どこの大学でも必須で行われているものだと思います。 学会で他大学の人と会ったりすると、いろいろな愚痴を聞きます。東京に行った証拠に、コンビニで飲み物を買ったときのレシートを提出し…

学内カフェ

新宿校舎のすぐそばにある某カフェに入り、パソコンの電源を入れたところ、学内LANに接続していることを発見した。限られた学内スペースに余計な施設を作る余裕はないとしても、近所のカフェがネット回線的に学内と同様であれば、逆転の発想で問題が解決…

論理と直観

直観的に間違っていると思われることが、論理的には正当化されるように見えることがある。その場合、その直観の方がおかしいということも、もちろんよくあるのだろうが、まだ十分にその直観を正当化する論理を発見していないということも十分に考えられる。…

科学技術社会論学会一人反省会メモ

自分の発表は予想外の時間オーバー。3段階目までストーリーの展開を用意していたが、2段階目で締めることになる(*)。後で質問・意見のあった方にだけ3段階目のスライドを見せた。予稿集の最後の段落と関係する3段階目が欲しい方、(その他)スライドファ…

新しい科学は新しい神話をもたらす

人工的なゲノム合成のさいに、DNAコードの中に研究者の名前やメールアドレスを埋め込む話を聞いていつも思うのは、ヒトやその他の生物のゲノムを解析して創造主の痕跡を見つけ出そうとする人たちが現れてくるのではないかということだ。もしかすると既にどこ…

Windowsに依存した我を発見

忘れもしない、あの9月の第1週に旅先で壊れたパソコンの、代わりの一台を買いました。一時タブレットとしても使える機種を考えましたが、ほぼ同時にスマホを使い始めたことで、考えが変わりました。「タブレットでできること(キーボードをあまり使わない…

ルーマンリスク論の再検討(科学社会学会)

20年以上前の著作だが、もうすぐ翻訳が出るというLuhmann(1991)(リスクの社会学)を巡ってのシンポジウム。「ルーマン読み」だけが聴衆ではない前提での報告のため、『リスク論のルーマン』(2003)は斜め読み、ルーマンの諸著作もほぼ耳学問な私にも、しっか…

世界標準時

17日締切の書類をさきほど送付。日本語で日本宛。これからは学生にも締め切りを伝えるとき、JSTの文字列を入れた方が良いかも知れない。 授業は2回の祝日で2週遅れになっている火曜日を残して終了。試験は来週なので週末は提出物の整理、採点など。選挙管…

東京へ

タンポポが咲き乱れ、八重桜が満開で、チューリップも見られた北海道から帰りました。 新千歳空港まで乗車した「快速エアポート」は、折り返し特急スーパーカムイに大変身。

科学史学会

3月にも来たばかりの札幌に昨夜到着。新宿西口の地名を冠した大型電気店の横を通り抜け、自宅のすぐそばにもあるなじみのコンビニに立ち寄り、ホテルにたどり着きます。窓からは全国的に知られる予備校とJRの線路が見えました。ちなみに、北海道のJRカ…

東京千住キャンパス

昨日は、その前々日に行った大学の、別のキャンパスにおじゃましました。 北千住と言えば有名な踏切があるのでさっそく見てきました。 手前の踏切が東武伊勢崎線スカイツリーライン。東急田園都市線直通電車も通ります。安全地帯をわずかにはさんで向こうに…

最終講義体験

そういう場はあまり得意でなく、あまり行かない方だと思うのですが、東京電機大学理工学部の若松征男さんの最終講義に行ってきました。若松さんは、その研究過程で多くの人を巻き込んできたので、直接の師弟関係はないにもかかわらず、たくさんの相対的若手…

某学会予稿提出

紙の上には28日締め切りと書いてある文書ファイルを提出しようとしたら、提出サイトには31日締め切りと書いてあって、そういえば「28日だったっけ、もっと遅かったと思ってたのになあ」と思いながら書いてきた自分がいたことを思い出し、そうかやっぱ…

第9回日本感性工学会春季大会

毎年春に行われているこの大会に初めて出席しました。例年西日本だったのに今年は北海道! この季節に! 発表をしましたというか学生の発表のサポートをしました。 http://www.jske.org/taikai/jske9s/ 写真は生協食堂のテーブル。

積雪

北海道は思っていた以上に「冬」でした。 道路脇に雪が整然と積んである様子は、東京と違います。この程度の雪なら、完全にコントロールされているのでしょうね。写真は札幌駅前のホテルから。今晩帰ります。

謎の転向生

人はなぜ転向するのだろうか。人間が環境によって作られるのだとしたら、単なる環境の変化のことを意味しているのか。それでも転向する人としない人がいる。何が違うのだろうか。 英語圏の日本文学研究者がpolitical conversionと訳しているのを見つけたが、…

資料的価値

先日古書店より通販で購入した某研究者の自伝が、本人書簡付きの謹呈本のようで、本の表紙の裏に挨拶の手紙が貼り付けてあった。もちろんその手紙には宛名があり、誰に送られたものかも想定できる。どちらも超高齢ながらまだ存命中なので、今は名前を秘した…

メモと記憶を頼りに、コメントへの応答覚え書き+α

*「贈り物」というより「信託物」ではないかというコメントについて 単なる「物」ではなく、特別な意味を付与された対象という点については同じ。問題は、そもそも自分の身体は自分のものなのかどうかという点ではないか。自分が作り出したものは自分のもの…

ゆるキャラを避ける

勤務先と同一区内にあってJR快速電車なら隣の駅。その駅前そばの大学にお邪魔。研究会の会議室があるビルの17階までエレベータで上がると、そこには巨大な着ぐるみが・・。状況が理解できず、何者かも分からなかったので、目を合わせないように、避けて…