備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

研究関連情報リンク

もの言う技術者たち

昭和(平成)時代の技術者が、サラリーマン生活を続けながら、企業の壁を越えて集い、技術と社会の問題を議論し、匿名で企業を批判する文章を発表した。水俣病、スモン薬害、狭山事件鑑定、福島原子力事故など重大事件をめぐって、限界ある努力を惜しまなか…

書評しました(週刊読書人)

ちょっと前のことになるのですが、ウォルター・アイザックソン著『コード・ブレーカー 上・下』の書評を書きました。 ゲノム編集技術CRISPR-Cas9の開発をめぐって、ジェニファー・ダウドナを中心にインタビューを行って描いたノンフィクション作品で、とても…

FemTechのELSI(倫理的・法的・社会的課題)

大学の会議に出るため途中退出したシンポジウムの続きを配信で見ることができました。おすすめです。どなたでも。無料。年度内。 よくわかっていなかったフェムテックについて勉強になりました。 https://elsi-of-femtech.peatix.com/ フェムテックは、女性…

現代思想 2020年11月号 特集=ワクチンを考える

寄稿させていただきました。 青土社 ||現代思想:現代思想2020年11月号 特集=ワクチンを考える 昨日の朝、恐らく肩こりから来る頭痛でうなされて、一切仕事をしない日にしようと思いましたが、夕方になって調子が出てくると、メールが来たり、急いでいたこ…

『生物学史研究』100号目次更新

http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/journal_j.htm 久しぶりの書き込みによる生存報告です。 毎朝5時に起きて卵焼きを焼く規則正しい生活をしていますが、睡眠不足、咳が止まらない、身体が硬いは変わらず、低空飛行です。8月27日からの夏休みま…

「生殖細胞および受精卵のゲノム編集と私たちの未来 -コンセンサスのあり方を問う-」STS学会シンポジウム

10月6日です。 下記サイトに詳細情報があります。 http://jssts.jp/content/view/304/31/ シェアおよびリンク、歓迎いたします。(運営)

『科学技術社会論研究』17号発行(特集=身体・生命・人間の資本論)玉川大学出版部

特集部分の目次は次のとおりです。身体・生命・人間の資本論―特集にあたって 林 真理 人体の商品化と生権力 廣野 喜幸 科学技術社会論における生―資本論 標葉 隆馬 「死ぬ権利」と「無益な治療」―命の選別と切り捨てへの力動の両輪として 児玉 真美 高齢者を…

科学技術要覧(平成30年版)

例年、秋(多分10月から11月頃)に公表される、『科学技術要覧』が、まだ掲載されていないように見えます。特に注意書きもありません。いつもと違うところにあるのでしょうか。どなたかご存じないですか? もしかすると、統計を扱っている方々が忙しいん…

シンポジウム「人形のいる生物学史」案内告知

生物学史分科会のシンポジウムで、奥村大介さんが主催します。 http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/sympo_j.htm

ウェブ公開「余剰胚とは何か」

『工学院大学研究論叢』56-1が公開され、下記のサイトから、林真理「余剰胚とは何か : 日本の規則と報告書に見るヒト胚の見方の変化」が、読めるようになりました。http://ufinity08.jp.fujitsu.com/kogakuin/index.php?action=pages_view_main&active_actio…

『生物学史研究』97号の目次を公開しました。

http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/journal_j.htm [特集1]シンポジウム:生物学と軍事研究−−歴史的考察 [特集2]シンポジウム:生命科学とビッグデータ [特集3]2017年度生物学史分科会夏の学校 生物学とオープンサイエンス−日本社会における歴史・…

小松美彦『「自己決定権」という罠』言視舎

「自己決定権」という罠作者: 小松美彦,今野哲男出版社/メーカー: 言視舎発売日: 2018/08/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見るご恵投いただきました。『自己決定権は幻想である』の増補版。増補第二章は相模原事件について…

生物学史研究会の案内を更新しました

西貝怜氏(白百合女子大学 言語・文学研究センター研究員) 「住野よる『君の膵臓をたべたい』論――末期患者との死別をめぐる死生学的問題への文学研究からのアプローチ――」 http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/meeting_j.htm

生物学史研究会の情報更新

長戸光氏(東京大学大学院教育学研究科)「オーギュスト・コントにおける生理学と社会学の接合」 コメンテーター:小松美彦氏(東京大学大学院人文社会系研究科教授) 日時:2018年6月16日(土) 15:00〜18:00 http://www.ns.kogakuin.ac.j…

粥川準二『ゲノム編集と細胞政治の誕生』

ゲノム編集と細胞政治の誕生作者: 粥川準二出版社/メーカー: 青土社発売日: 2018/05/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る著者よりお送りいただきました。ありがとうございます。

オープンアクセス

科研の前年度報告書を書くついでに自分のサイトの情報をアップしました。学内紀要に書いたオープンアクセスであるはずの文書が置かれているサイトのURLを初めて知りましたので、他では見つからないという意味で貴重なリンクを張っておきました。以下のサイト…

日本における原子力発電のあゆみとフクシマ

日本における原子力発電のあゆみとフクシマ作者: 原発史研究会出版社/メーカー: 晃洋書房発売日: 2018/02/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る第1章担当の佐野正博さんより、ご恵投いただきました。 ありがとうございます。ちゃんと科学技…

生物学史研究会の情報更新

坂野徹氏(日本大学)「緑の牢獄あるいはユートピア−パラオ熱帯生物研究所の若き学徒たち」 日時:2018年3月24日(土) 15:00〜17:30 http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/meeting_j.htm

日本科学史学会生物学史分科会シンポジウム

シンポジウム「生命科学とビッグデータ」で報告をしました。 スライドはこちらです。 https://www.slideshare.net/HAYASHIMakoto2/2017hayashi

実は初めて九州大学

科学技術社会論学会に参加しました。写真は、真新しい、医学歴史館。 大きな建物がたくさん並ぶ、医学部・大学病院のキャンパスの端っこにあるクラシカルな小さなかわいい建物でしたが、創設当時の解剖学講堂の復元なのだそうです。 九州大学は初めての訪問…

原典消失

飯田橋でたまたま時間があいたので、東京理科大学の近代科学資料館を少しだけ見てきました。下記です。 https://www.tus.ac.jp/info/setubi/museum/ 自校の入試問題の歴史についての企画展(物理学校らしく物理がメイン)で、堂々と机の上に並んでいたのは「…

生物学史研究会の情報更新

三浦隼暉「後期ライプニッツ哲学における有機体論 −機械論から有機体論への移行−」 日時:2017年10月21日(土) 午後2:00〜4:00 http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/index_j.htm

鵜浦裕『現代アメリカのガン・ポリティクス』

現代アメリカのガン・ポリティクス作者: 鵜浦裕出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2016/12メディア: 単行本この商品を含むブログを見る御恵投いただきました。ありがとうございます。 銃規制が政治問題になる社会の話。 アメリカに行きを嫌がった若者に理由を…

現代思想 2017年9月臨時増刊号 総特集◎かこさとし

現代思想 2017年9月臨時増刊号 総特集◎かこさとし ―『だるまちゃん』『からすのパンやさん』から科学絵本、そしてあそびの大研究まで・・・広がり続ける表現の世界―作者: かこさとし,國分功一郎,中村桂子,池内了,蜂飼耳,枝元なほみ,猪熊弘子,岡崎勝,渡邉麻里…

『科学史研究』282号

2016年度に工学院大学で開催された学会年会のシンポジウムが、小特集「日本戦時科学史と現代」としてまとまりました。 https://www.amazon.co.jp/dp/B073LYT51Y/ 田中浩朗「科学技術動員体制史から見たデュアル・ユース研究の奨励」 水沢光「日本における研…

生物学史研究会の最新情報を更新

といっても2週間前に更新しているのですが。 何となく落ち着かなくて、こちらに報告できませんでした。 http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/meeting_j.htm 授業はあと4週。その後に試験期間になります。まだ長いですが、少し先が見えてきました…

『文科省/高校「妊活」教材の嘘』

お送り頂きました。感謝いたします。 出版社のサイトはこちら 書影は下の通り。文科省/高校 「妊活」教材の嘘作者: 西山千恵子編著,柘植あづみ編著出版社/メーカー: 論創社発売日: 2017/05/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見るメールはすぐ…

時限付メディア

歴史研究をしていると、1、2年分しか見つからない雑誌に出会うことがあって、終巻したのかどうかもわからず困惑するとともに、どんなドラマがあったのかと想像をたくましくすることがあります。 現代ではそんなものはないだろうと思っていたところ、ちょっ…

水沢光『軍用機の誕生:日本軍の航空戦略と技術開発』(吉川弘文館)

昨年初めてお会いした科学史家の著者の方が送ってくれました。ありがとうございます。勉強します。軍用機の誕生: 日本軍の航空戦略と技術開発 (歴史文化ライブラリー)作者: 水沢光出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2017/01/20メディア: 単行本この商品を…

シンポジウム「軍事研究と生物学ー歴史的考察ー」

明治大学平和教育登戸研究所資料館との共催で日本科学史学会生物学史分科会が開催するシンポジウムで、詳細はこちらです。 http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/hisbio/sympo_j.htm 会場は、旧陸軍登戸研究所の跡地でもある、明治大学生田キャンパスです…