備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

最終講義体験

 そういう場はあまり得意でなく、あまり行かない方だと思うのですが、東京電機大学理工学部の若松征男さんの最終講義に行ってきました。若松さんは、その研究過程で多くの人を巻き込んできたので、直接の師弟関係はないにもかかわらず、たくさんの相対的若手に影響を与えています。私も多分その一人だという自覚があったので行きました。後を継ぎますというようなことを言った人は多分誰もいなくて、本人はもしかするとそのことを残念がっているかも知れませんが、でもいろんな人に勉強の機会を与えてくれたことは確かだろうと思います。
 私の勝手な分類ですが、最終講義には二通りあって、思い出や感謝を懐かしく語る人と、学問上の自身の主張を力強く語る人がいるけれど、若松さんは絶対こっちだろうと予測していったところその通りでした、と本人にも言いました。(さらに不謹慎な私は、国立教育政策研究所高等教育研究部長を勤めた人に最終講義の学部間比較研究というアイデアの話をして、おもしろがってもらったりしていました。)もう主催するつもりはないけれど、手伝いだったらまだやる気があると、日本のコンセンサス会議の父が宣言していたことは、ここで拡散しておきたいと思います。