備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

「技術者」のイメージ

 Netflixで韓国ドラマを見ていたら「”法律の技術者"と後ろ指を指される」という字幕が出てきて、ちょっと気になりました。依頼人の利益のみを考えて社会正義を蔑ろにする弁護士のことを意味するようです。巧みな法解釈の技(わざ)で目的を達成する様子を「技術者」と呼ぶのは、わからないではないのですが、技術者という表現が公共性を欠く存在の代名詞になるのは、技術者倫理教育に携わる身としては少し気になります。日本語では見当たらない表現なのですが、韓国で一般的なのかどうか、識者に教えを請いたいものです。

 「技術者」と訳されているのは、韓国語字幕の下記の単語ではないかと思います。(ハングルが見えなかったらすみません。)

기술자

 音的には「技術者」に近いように見えます。原語がわかる方に解説をお願いしたいです。英語字幕ではlaw technicianでした(engineerではなくて)。こういう英語も一般的ではないように思いました。中国語字幕もtechnicianにあたる単語のようです。(↓簡体字

技术员

 上から読んでも下から読んでも同じ名前の弁護士のドラマの最終回、主人公が入院中の上司を見舞うシーンに出てきます。