備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

職員会議での採決禁止 「校長の決定権拘束」 都教委通知

 いやらしいニュースへのリンク。
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200604140180.html

東京都教育委員会は13日、職員会議で、挙手や採決によって職員の意思確認を行わないよう指示する通知を都立高など全263校の都立学校長あてに出した。都教委では98年、「職員会議は校長の職務を補助する機関」と定義しており、今回の通知は、その趣旨を徹底するためとしている。

 採決ではなく自由記述投票だったらどうなのかとか、それとも「職員会議」ではなく「職員集会」と名乗れば良いのかとか、直接全員で校長を待ち伏せして話したらどうかとか、いろいろ考えてしまう。
 しかし、東京都の悲惨な現状はニュースだけでなく、直接聞かされることもある(高校訪問に行って何してるんだか・・・)ので、「職員会議」の「採決」がそれほど力を持つということに少し驚いている。こんなばかげた通達を本当に出してしまうなんて、東京都の教育のおかしさを全国に知らしめるためになされた、教育委員会自身による悲鳴にも似た「内部告発」ではないかとすら勘ぐってしまう。