備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

高校訪問

 直接高校の先生と話をして、初めてわかることがいろいろある。
 最近知ったのは、センター試験受験必須+指定校推薦入試受験「禁止」というクラスを設けている学校があるということだ。指定校推薦だと秋には入学が内定するので、早めに安心を手に入れたい生徒たちはこぞって受けたがる。しかし、大学合格実績をあげたい高校側は、無名の学校に指定校推薦で入学するよりも、一般受験に臨んで有名な大学に入って欲しいと思う。そこで出てきたのが、「有名校進学クラス」みたいな名前のクラスに入ったら、指定校推薦という「退路」を一切断たせるというやり方だ。
 AO入試や推薦入試で受かった生徒がいるために、受験勉強に集中するクラスの雰囲気が乱されるというのはよく聞く話で、同じ「若者管理職」として学習意欲増進に苦労していることは、痛いほどわかる。しかし、生徒の選択の自由を奪っているようにも思えるし、センター試験は受験料もかかるのだから、最後まで絶対受けろで押し通して良いものかどうか疑問もある。成績不振になって、このままでは浪人必至、だったら指定校で行けるところに行きたいと途中で思うようになる生徒はいるだろうと思う。
 私の通っていた地方の高校も、共通一次は事実上必須と言われており、確かにほぼ全員出願してはいたのだが、そういう古い田舎のやり方(だと思っていた)が、今の都会でも通用しているのに驚いてしまった。ひょっとすると、むしろ大変面倒見が良いと父母から絶賛されているのかも知れない。どうなんだろう?
 出かけるとき、「あれ? あっ! 高校訪問ですね」と同僚が私の外出目的を的中。
 どうしてわかったのだろう?