備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

ターナー症候群の娘に卵子提供を計画する母親

http://bionews.org.uk/commentary.lasso?storyid=3541
 母親と言い分は、自分の卵子を凍結保存しておくことで、遺伝的繋がりのある子ども(遺伝的には異父「妹」だが)をもつ可能性を娘に確保しておきたいということだ。しかし、実質的には逆に娘の選択可能性を狭める恐れがあるともされている。たしかに、親が身体的な犠牲をともなって贈ってくれた「何か」について、それを簡単に拒絶できるものではない。自己決定とは何か、選択肢を増やすとはどういうことか、を考えさせられる話。ちなみに娘は7歳。