備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

テーマパーク新宿

 ときどき「天玉そば」を食べに行く、新宿西口のションベン横町(「思い出横町」とも言うらしい)のそば屋さんに行列ができていた。座席はカウンターだけで、半分屋外にあるような、小さなお店だ。そもそも入れる人の数が少ないので、混み合うお昼時にたまたま1人、2人待っているということはよくあるが、5人以上の行列ができているというのは初めて見た。また、ここは新宿のサラリーマンの昼食補給場所だと信じていたのだが、本日は少し違うようにも見えた。カウンターには、大きなスーツケースをもち、日本語じゃない言葉を話している若い女性の2人連れの姿も見えた。ものめずらしそうに付近の店の写真をとっている外国人らしい人もいた。
 確かに、新宿は観光地化している。都庁あたりを歩いていると、特にそう思う。ションベン横町も、自然発生的にできた乱雑な感じが魅力なのだと思うが、その時代遅れを逆手にとり、Showa memorial townとか名前をつけて、外国人用の観光マップに載せて、フードテーマパークにしてしまったらどうだろう。横町への入場料をとってもやっていけるかも知れない。すばやく席を交代しながら、伝統的ファストフードを口にする地域の労働者(私もそうだ)の姿も目撃できるので、観光名所になるだろう。
 もし何らかの理由で消滅の危機になったら、上記アイデアのご一考を。