ベビーカーを押して散歩するようになってから、明らかに季節の移りゆきに敏感になった。
シロツメクサ、カラスノエンドウ、ハルジョオンなど、それぞれの植物が葉を広げ、花を咲かせ、種をつけていく様子を見てきた。特に観察したいと気負っているわけではなくても、二三日見ないと違った様子を見せる植物の姿に驚きを感じてしまう。また、花の上を舞うチョウたちの中には、モンシロチョウ、キチョウ、アゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハを確認した。
実家にいたころは、ささやかながらも庭のある家に住んでいたし、近所には田畑、空き地もあったから、こういった風景は当たり前のことだった。そのため、昔に戻ったような感覚にとらわれる。時代が流れても変わらないものがあり、小さな子供たちにとってはそういうものこそが世界なのだ、と知らされる。
そろそろアジサイの季節。