備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

連休

 連日寒い日。 
 2歳児はとりあえず元気。
 インフルエンザ感染が怖いので、少しくらい調子が悪くても小児科に連れて行くのがためらわれる。
 論文は少し進んだ。
 いつもこちらのブログ「教育研究日誌」からリンクをたどって読むのが習慣になっているかわらばん(名古屋大学高等教育研究センター)の最新2009年冬号でセンター長のTさんが書いていた、「派遣問題で人間を物扱いしていないかという問題が提起されているが大学はどうなんだ」(←林要約)という話はとても身につまされる。「卒業生の品質保証」というような種類の表現を、仮にも教育機関の重要な役職に就く人がするということには、ずっと前からどうしても違和感がぬぐえないでいる。

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 製造業化した教育機関では、教える(=作る)側が教えられる(=作られる)側についてあらゆることを一方的に点検することが求められるだろう。本来の人間同士のやりとりであれば、相手に対する遠慮があるし、最後は相手を信頼するしかないというのに。何よりも不幸なのは、物件扱いされることに慣れてしまう学生ではないだろうか。
 今年も入試シーズン始まり。東京四理工で最初に志願者速報を出したのは、昨年も更新頻度が高くほぼ毎日更新だった東京電機大学
 なお、武蔵工業大学が短大を吸収した総合大学=東京都市大学になったら「東京四理工」はどうなるのかという疑問がそこここから持ち上がっているが、サイトを見るとこのまま継続するらしい。カバーする分野に、「児童学」まで入っているぞ。