備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

人はなぜ追憶を語るのだろうか。

 この文で始まる美しい一節は、暗唱できるようになっていた。繰り返し読んだ北杜夫の短い小説『幽霊』の冒頭部分。
 高校一年生。美しい文章に憧れて、同じように美しい何かを遺せたらと思った、遠いあの頃。
 と、亡くなられたとの報を受けて、不覚にも昔のことを思い出す。
 合掌。