近年首都圏の若者の語彙から消えつつある単語が「キセル乗車」だ。その理由は、ＩＣカードの普及という技術的障壁とともに、若者の道徳心の向上があると私は見ているのではあるが、それはともかく、先日、珍しくこの言葉を知っていると言う学生がいた。そこで意味を確認してみたところ、驚いたことに、定期券で駅の中を通り抜けすることであると理解していた。なるほど、ＩＣカードでも容易に可能であるが鉄道会社が禁じていることは、そのくらいしかないということだろうか。もしかすると、新宿や秋葉原といった、街のど真ん中に邪魔なＪＲの駅がある地域の方言かも知れないが。
