備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

卒業式

 昨日は卒業式でした。毎年のことですが、大学の校舎と卒業式会場のホテルが隣接しているという特殊な条件下で行われることが特徴の卒業式です。
 今年の卒業式は、何よりも「震災の年」に入った学生が巣立って行くということが、とても感慨深いです。入学手続き延期、学期開始遅延、入学式短縮、相次ぐ余震と地震警報、計画停電への対応、授業回数確保問題の発生、新理事長の就任など異例のできごとが相次いだ、特別な年の入学生として大学関係者の記憶と大学の記録に深く刻まれるでしょう。卒業生総代は、導入教育で面談を担当した学生でした。あれから4年、いろいろな意味で「震災後」はまだ終わっていないと思いますが、震災を忘れる時間、震災を知らない子どもたちは確実に増えていきます。最後に、研究室で卒業生と写真を撮りました。熱心な先生たちに鍛えられて卒業の難関を突破した若者たちには、やりがいのある仕事も良いけど、やりがい搾取されないように生きて欲しいと願います。
 なお、隙を突いて中高年の事情で病院に1泊してきましたが、何ごともなかったかのように元気です。