備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

動画と音の違い

 首都圏の電車にはボックス席がありません。そのためおしゃべりをする2人が電車で座ろうとすると、ロングシートに隣り合わせで腰掛けるのが普通だと思うのですが・・・。
 人の少ない電車の中に寄り添って入ってきた二人連れが、右のドア横、左のドア横の席というように、向かい合って座りました。電車の横幅分ですから、かなり離れています。人の少ない電車の中ではちょっと不思議な座り方だったので気になったところ、二人は手話で会話を始めたため、それが理由なのかと考えました。互いに相手が正面にくるように座るのが手話コミュニケーションには一番便利なのでしょうか。あいだに人が立っていないような、のどかなお昼の郊外の電車の中でのできごとです。
 逆に、音声によるコミュニケーションというのは、あいだに障害物があっても大丈夫だし、全方向性があるという有利さをもつことに気づきました。また、手話通訳者がいるようなところでは、聞こえない人はその人の正面の位置に座れるようにすべきなのでしょうね。