備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

梅田地下街

 「米原付近の雪」を恐れたため少し早めに出発したが、「のぞみ」は順調に動き、かなり早めに大阪梅田に着いた。ヨドバシカメラを一通り見学したあと、南側に回って最後の準備のために少し落ち着こうと地下街をうろついていたら、いかにも20〜30年前という古い作りという喫茶店を見かけ、さっそく入ることにした。
 コーヒー300円、アイスコーヒー330円という値段設定も魅力的に感じた。何だろう、この中途半端な安さは。きっと、20年間くらい値上げを忘れているに違いない。30円増という微妙な違いも懐かしくて、アイスコーヒーを頼んでしまった。思った通り、最初からガムシロップ入りのものがきた。
 入り口近くに座ったので、古いレジがすぐに目に飛び込んできた。それが本当に使用可能なものかどうか気になって、他の客の精算時に観察したが、店主と思われる白髪の女性はちゃんと数字を打ち込み、最後に「ジャララ、チン」という機械音が響いた。この調子だと、そのすぐそばに置いてあるピンク電話も飾り物ではなく本当に使えるのだろう。
 この70年代青春映画のセットに使えそうな店を、1時間弱で後にした。後から調べてみたところ、大阪駅前第○ビル(○は1〜4のどれか、多分「2」)の地下にあることはわかったが、テナント名入りの細かい地図はネットでは見あたらないし、正確な場所はよく思い出せない。もう一度行こうと思っても行けないかも知れない。