http://www.asahi.com/life/update/1229/011.html
米食品医薬品局(FDA)は28日、体細胞クローン技術で作った牛、豚、ヤギの肉と乳は「人が食べても安全」とする報告書を発表した。
ちなみにFDAのサイトhttp://www.fda.gov/bbs/topics/NEWS/2006/NEW01541.htmlには、「人が食べても安全」というような表現はなくて、「従来の食品と同等の安全性」と言われている。
新聞報道には出てこないが(きっと報道するほどではないと考えられているのだろうが)、継続的なリスク評価の必要性について述べていること、今回の報告に関して(最終結論ではなくて)公衆をまきこんだ評価プロセスの第一歩と位置づけられていること、クローン家畜問題が動物福祉上の問題としても議論されていること、などは重要だと思う。
そういった点で評価したいとは思うのだが、それでも気になる点が残るのは確かだ。
クローン動物を食べたくないという気持ちの中には、それが食べたときに安全かどうかというのとはまったく別次元の嫌悪感が混ざっているはずだと思う。その気持ちがいったい何であるのかを明確にすることが大切だ。