備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

1週間

 今週も無事授業が終わった。あとほぼ2週間で、だいたいの授業は終わることになっている。もう少しだ。
 火曜日の授業では、某企業勤務+某大学大学院生であるHさんをゲストとして迎えて、話をしてもらう。工学部の学生というのは、実際にモノをみると改善策を提案したくなるものだという行動傾向があるということがよく分かった。そんなに詳しく説明したわけではないのに、直観的にメカニズムをつかんで、ここはこうやったらどうかと提案してくる彼らの姿に、普段とは違う何かを見いだすことができたような気がする。
 貧乏な大学生向けの多様なインフラが失われたことで、地方出身者の東京生活コストが上昇しており、東京の大学に入学しにくくなっているのではないかという話を以前にしていたところ、近所のお店で、実際にパンの耳を(売って)もらえるかどうか確かめた学生が、その結果を報告してくれた。耳は近所の工場にあって店にはないと言われたので、工場までもらいにいったところ、廃棄するはずのものをいくらかまとめてタダでくれたということだ。感触としては、あまり続けて訪れるのは抵抗があるが、またしばらくしたら行ってみようとは考えられるくらいだとのこと。
 東京電機大学神田校舎の移転の話には驚く。神田だから成り立っていた二部は当然廃止ということだろうと思う。その定員の振り替えをめぐって、今頃議論がなされているのだろう。ライバル校が大学名を変えたり、場所を変えたりする中、工学院は何もしないで耐えるのか?