備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

栄転

 前の勤め先で、「栄転」という言葉をむやみに使ってはならないと知らされたできごとがあった。
 A大学を辞めて、B大学に移動した教員について、A大学の大学院生が「ご栄転おめでとうございます」と学科内掲示板に書き込んだところ、別の教員がそれを書き直すよう助言した(書き直させた?)というできごとだ。
 自分が望んで移るのだから、本人的には栄転に他ならないわけだが、それはわかったうえで、でも客観的にA大学とB大学を比較して後者の方が良いとしてはならない、ということなのだろうか。助教授から教授になるならまだしも、助教授から助教授なんだから・・・という言い方もされた。大学の人というのは、そんなことにこだわるんだな、と思ったおぼえがある。
 先日は、そんなことを思い出させるできごとがあった。