備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

単なる感想ですみません(ノーベル賞と体外受精)

 ノーベル賞は生殖医療に何らかの意味での「正統性」を付与するだろう。それがこれまでもノーベル賞の大きな力であったし、意識的に行使されているようにも思われる。その「正統性」の付与によって後ろめたさのかけらのようなものを取り除いたりできるのなら、それはそれで良いことのように思える。しかし、そのことが悪いことのようにも思える。
 「体外受精ってのはノーベル賞もとってるんだぞ。子どもができないはずないじゃないか。」などという誤解が広まりませんように。
 Steptoeさん(共同研究者)は既に亡くなっているので単独受賞なんだな。
 father of test tube babyと聞いて、すごく違和感があった。(赤ちゃんのお父さんはちゃんと別にいるだろうって。)