備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

アメリカオレゴン州ロングフルバース訴訟で裁判所が300万ドルの損害賠償を命じる

 超音波診断、絨毛検査で「正常」とされたのに、子どもがダウン症だったため損害賠償を訴えていた夫婦の損害賠償請求が認められた。以下のサイトなど多数ニュースあり。
 http://www.oregonlive.com/portland/index.ssf/2012/03/jury_rules_in_portland-area_co.html
 そもそも「損害賠償」を受けなければ家族の生活が保障されないことが問題だが、今自分たちが育てている子どもがそこにいるのに、この子がこういう子だとわかっていたら産まなかったと親が主張しなければならない(そうしないと養育費が手に入らない)ということになっているのも問題だと気づいた。
 検査には間違いやミスもありうるというのは当たり前という視点も重要なのではないか。今後はもっとちゃんと検査しようという流れだけが強化されるとしたらなんか変だ。
 日本語では既に下記に紹介あり。
http://d.hatena.ne.jp/bem21st/20120308/p1