学生時代から非常勤講師時代にかけてお世話になった筑波常治先生が４月１３日に亡くなられていたことを、後になって知った。
本日ネットで調べてみたところ、ウィキペディアにも死亡年月日が出ていた。また、私もちょうどその事実を知った頃に書かれた様子の松永俊男氏の独り言も見つけた。
経歴、風貌、研究、人間関係等あらゆる面において、他に比する相手のいない特異な方であった。いろいろな形でお世話になったこの方について、細かいことを挙げ始めるときりがない。まだ若かった私は、先生にとって、子どもかあるいは孫レベルの扱いだったと思う。私の方はというと、このちょっと変わった人をよく観察していて、印象的なことをたくさん覚えているという関係だ。
当時私が編集の責任者をしていた『生物学史研究』誌７３号座談会「佐藤七郎さんと生物学史研究会をめぐって」における発言のうち、校正時にカットされてしまったきわどい内容の肉声が私の研究室にデータとして残っていることについては記しておこう。
天国でも大きな声で元気にしゃべっているに違いないと、ご冥福をお祈りしつつ。
