備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

リンク:「出生前診断が進歩しても中絶は増えない」

 こちらです。
http://www.theatlantic.com/health/archive/2013/02/better-prenatal-testing-does-not-mean-more-abortion/273053/
 7歳のダウン症児を育てている母親による記事。「あのときの恐れはほとんど根拠のないものだった」という実感のある記述の他、「歴史的、経済的、医学的な影響力」のもとにある検査であるという指摘が興味深い。「妊娠をおしまいにする手段としてではなく、むしろ医学的な、また気持ちの上での準備のために出生前診断を用いている母親の方が多いだろう」という指摘もある。
 エントリのタイトルは、元記事のタイトル(Better Prenatal Testing Does Not Mean More Abortion)を訳そうとしたのだが、何がbetter testなのか、何が良いことなのかと考えると"better"を「より良い」とは訳せなかった。