備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

『科学技術社会論研究』第10号

「科学を評価する」を問う (科学技術社会論研究)

「科学を評価する」を問う (科学技術社会論研究)

 韓星民、林真理「当事者を開発者と結び付ける科学技術コミュニケーターの可能性――円盤式点字ディスプレイ開発過程の分析」が掲載されています。
 論文の中心は、韓さんのアイデアであるATC(アシスティブ・テクノロジー・コミュニケーター)の概念を具体例で検証することですが、科学技術コミュニケーション論との接続も意識的に行ったのが特徴です。また、先行研究では「ユーザ中心開発」問題を比較的多く扱っていますが、これは査読者のアドバイスよるものです。相当な書き直しで大変勉強になりましたが、手術痕だらけの姿にも見える論文です。別刷届きました。
(追記)韓星民さんを取り上げた新聞記事
http://mainichi.jp/opinion/news/20120908k0000m070147000c.html