備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

学会発表終了

 同じセッションで発表した他の方は、博士号をとったばかり(かもしかしたらとる前、ただし年代的には同世代の方も)という中で、発表をしてきました。歳をとると、若い共同研究者に発表を任せたり、頼まれたときだけ発表したり、身内の研究会だけで話したり、あるいは発表しなくなったりするもののようですが、中には毎年単独で発表している年配の方もいて、少しだけ目標にしたいと思っています。若い座長の方に「先生」と呼ばれた(*注)瞬間に周りの「若さ」に初めて気が付いて、少しだけ居心地の悪さを感じてしまいましたが、有意義なコメントももらえたので今後も機会を見つけてチャレンジしたいと思います。ちなみに、今年の「生命」のセッションは初日の朝一番にもかかわらず比較的盛況でした。参加者数は裏セッションしだいで変わるものでしょうが、会場に一桁の人数しかいなかった昨年とは大違いです。
 今年の科学技術社会論学会の会場は、かつて勤務したこともある東京工業大学大岡山キャンパス。門を入るといきなり新しい建物(図書館らしい)に驚かされた後、飲み物を買おうと思って、よく覚えていた自動販売機群のところに行きました。その後、自販機のすぐ目の前にある、懐かしい西4号館の場所の入口まで行って、建て替えでまったく違う建物になったんだなあと思いながら後ろを振り返ると、そのとき見えた景色は、15年前に見ていたものとほぼ同じだったので思わず撮影しました。右が学会会場にもなった本館、自販機の左はカフェテラスになっていて平日昼は学生たちてにぎわっています。中央に大きな針葉樹(ヒマラヤスギ?)。奥の方に赤い屋根の体育館、目の前の「橋」も白いタイルの建物も昔のままです。(よく知っている方の研究室がたくさんある、一番高い西9号館だけが「邪魔」。)

* これは私の「気づき」の問題です。その座長の方が悪いわけではまったくありません。私が逆の立場でもそうしていたと思います。私は最初の発表者だったので、名前が「先生」付きで呼ばれたのを聞いて、その瞬間、他の人に対してはそう呼ばないのではないだろうかと想像してしまっただけです。その後、一人一人の呼び方を気にしていたわけでもありません。