備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

人工授精の近代 戦後の「家族」と医療・技術

人工授精の近代: 戦後の「家族」と医療・技術

人工授精の近代: 戦後の「家族」と医療・技術

著者からいただました。産婦人科医の言説を掘り起こして、生殖技術がどのように正当化されていったのか、その論理を追う研究というのは、私自身がある程度試み、さらに進めてやりたかった研究でもありました。私は新しい方から取り組もうとしましたが、由井さんはさらに歴史を、非配偶者間人工授精という「原点」にまで遡っています。非常に価値のある研究だと思います。本書は博士論文の成果の出版になりますが、私も外部審査員を勤めさせていただきました。