備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

久々上洛

「細胞を創る」研究会に参加しました。http://jscsr.org/sympo2017/ 19日のことです。
特に関心があったのは、シンポジウム2「ゲノム合成時代の到来とバイオセキュリティ・セーフティ」でした。
「ゲノム敗北」というナショナリスティックな解釈がまだ生きていることを知りました。そうすると意識させられるのはGP-writeということになります。
ImPACTであろうと何であろうと、研究する側からするとグラントの一つに過ぎないので、研究費配分にあたっての制約というのは二次的な問題に過ぎないというのが研究者側の自然な理解だと確認しました。プロジェクトマネージャーはそうもいかないかも知れませんが。
DIYのDNA合成装置のような、誰かを幸せにするわけではないような装置を、社会的責任を感じる企業は作らないだろう(作るべきでない?)という見解を聞きました。
時間と体調の関係でシンポジウムの延長らしき懇親会には参加できなくて残念でした。