10月6日です。
下記サイトに詳細情報があります。
http://jssts.jp/content/view/304/31/
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学生の文章を読んでいて気になった表現「・・・な人材になりたい」
採用する側が「人材」という言葉を用いるのはわかるが、採用される側の表現なので気になったのだと思う。ネットで調べると、当たり前のように使われている表現でもありそうだし、そのような表現が求められているからこそ、学生はそうしているのだとも思うし、それは仕方ない。
でも、人材=human resourceだとしたら、いかに良い資源になるかを述べている決意文ということになってしまう。その良さというのは、組織の目的合理性に基づいた良さ以外の何物でもない。外からの要望に合わせて自分自身を構築していくことが生き方になっていて、自分は内側からどのように生きたいと思っているのかが忘れられるということは、ないだろうか。せめて、どんな「人材」になるかを考えるのと並行して、どんな「人間」になるのかを考えてほしい。なんていう心配が余計なことであれば、うれしいな。
「労働者の権利」と違って「人材の権利」という表現は不自然だが、もはや「人材にも権利を」と言うべきなのかも知れない。
だいたい観光バス。大学は授業。
特集部分の目次は次のとおりです。
身体・生命・人間の資本論―特集にあたって 林 真理
人体の商品化と生権力 廣野 喜幸
「死ぬ権利」と「無益な治療」―命の選別と切り捨てへの力動の両輪として 児玉 真美
高齢者をめぐる生政治―医療費増加の責めを高齢者に帰する言説の分析 花岡 龍毅
代理出産というビジネス―経緯・現状とそれを支える文化構造 柳原 良江
女性の身体の資源化に抗う―代理出産をめぐる日仏の動向 小門 穂
胎児組織利用と子産みをめぐる統治性および生資本 山本由美子
遺伝情報に託される意味―遺伝性疾患のある当事者の語りから 二階堂祐子
「遺伝子検査」へのダブルスタンダードと不透明な未来 武藤 香織
診療記録の資源化―医療情報の電子化と次世代基盤法 佐々木香織
人試料を用いる科学研究―バイオバンクと「約束」のあり方 井上 悠輔
人体の資源化と社会装置としての幹細胞バンク 見上 公一
ご協力いただいた皆様に感謝いたします。
職場最寄り駅の改札を抜けてすぐに曲がったところにある階段を上ろうとして躓いた。そのとき私の右手は、全身を支えるために手のひらを床に付くのでなく、握ったスマホを床に打ち付けないよう、甲の側を床につけるよう手首をひねった。とっさに守ろうとする場所が、その人にとって最も大事なところに違いないとするならば、私自身にとって最も大事な場所はスマホであり、すなわちスマホが私自身といっても良いだろう。
急いで次の時間の授業に向かおうとして前の時間の教室にスマホを忘れて出て行き、エレベータを待とうとして持っていないことに気づいて引き返して取り戻した。そのように信じていたが、先のように考えると、実際のところはスマホが私を呼び寄せたのであり、有機体である私の身体はスマホが自らを維持するための乗り物に過ぎないのかも知れない。