どうしても探している本が出てこない。本棚のありそうなところをくまなく探しても見つからない。諦めたところ、思いつきました。やっぱり! スキャン(自炊)して、本体は捨ててました。
授業準備不可能状態
どこで読んだのかあるいは聞いたのか忘れたけれども、大教室で「講義ノート」を読み上げる教員の声が小さいので、聞き取ろうとする熱心な学生がスピーカーの下に集中して、さながら誘蛾灯に引き寄せられる虫のようであったという描写を記憶している。本当の話かどうかは別にして、どうしてそんなことが起こりうるのかというと、教員に権威があり、学生個人による保存・複写手段が未発達な環境においては、「講義ノート」を一字一句正確に書き取ることこそ、授業中の学生にとって重要な意味のある行動であったからだと推測できる。
授業はこれまでも変わってきたし、これからも変わるだろう。大学のリソースの限界、著作権法第35条、学生のICT環境、教員へのインストラクション、考えると切り替えの大変さがよく分かる。通常以外にどんな授業が可能なのか、まだよくわからない。とりあえず個別の授業準備以外のことを考えるのが最良のオプションと思いつつも、授業をする人格が冬眠から覚めるかのように、体内時計が何かを記憶していることにも気づいている。
規律権力下で保守されつつ利活用される疎外された身体
病気ではないが病院に行く事案2件を、年度内に片付けました。
1件目は、大腸内視鏡検査です。定期健康診断で2度目のアラートが出たため、受けました。結果はポリプ1カ所切除。下剤は苦しくなく、麻酔のおかげで痛くもなく、術後すぐに、ほぼ何もなかったように活動できました。写真で見た大腸内の美しさに驚きました。
もう1件は、風疹のワクチンです。30年近く前に風疹患者とまる3日一緒にいて、絶対そのとき感染している自信(?)があったのですが、抗体は検出限界以下。検査は風疹だけでしたが、麻疹も入ったMRワクチンを接種するのはなぜが不明です。(だったら風疹の抗体検査も要らないのではないかとも思いましたが。)「1962年(昭和37年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日までに生まれた男性」は無料なので、まだの方は抗体検査からどうぞ。新宿の病院は現在とても空いています。ちなみに身近に妊婦はいません。
発表成立条件
準備委員をしている5月の学会について、多くの人から心配の声が。
いろいろ調べると、ウェブ上で開催のようなものもありましたが、物理学会では「登壇者の参加登録費が納入済みであること」「講演概要原稿・・・が掲示されること」で「発表成立」と見なすという決定をしたそうです。
日本科学史学会は、予稿段階で実質的な審査はありません。これまで発表が当日にキャンセルされたようなケースでは、年会の記録から当該発表の項目を抹消してきました。もちろん事前に印刷された予稿集に原稿は載ったままですが。そんな学会での発表成立条件とは何なのでしょうか?
(1)予稿だけでOK?
(2)スライドをアップしたらOK?
(3)発表動画もアップしたらOK?
(4)動画のコメントで質問を受け付け、解答したらOK?
(5)どれでもダメ。