備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

アナログEC

 昨夕、某ネットスーパーの宅配で受け取った商品に、間違った商品(一袋、計3点)が混入しているのをただちに見つけた。あわてて追いかけ、マンション前で発車寸前の配達員の人に引き取ってもらったが、驚いたのは、配達員の人はそれが間違いかどうか確認できないということだ。紙の納品書が最近廃止されたので、きっと代わりに注文確認用の端末か何かを持っているのだろうと思っていたら、さにあらず。配達員の人は、配達先住所氏名を記した紙と箱だけわたされて、荷物を配っているらしい。中身はまったく関知しない仕組みのようだ。その場で初めて互いの携帯電話番号を教え合うと、配達員の人は次の配達先へ向かった。

 その後、次(?)の配達先のお客さんには中身を確認してもらって、荷物が入れ替わっていることが判明したらしい。こちらでも、ネットの注文記録と突き合わせた結果、逆に届いていない商品もあることがわかった。

 一瞬で荷物を置いて帰って行くこのネットスーパーの配達では、誤配送の場合後からスーパーに直接苦情がいくことを想定しているのではないかと思われる。私の場合、大型の冷凍品があったのですぐに誤配送品を見つけることができたのだが。

ムツゴロウの青春記

畑正憲氏の自伝的著作で知った高木貞治『解析概論』を上京後喜びいさんで駆けつけた神田古書店街で見つけて購入しました。氏も卓を囲んだと思われる学生寮で麻雀を覚えた時期のことです。この人生では読破できなかったので、来世で頑張ります。北杜夫ではなく畑正憲だと思うけれども、記憶が当てにならないので間違っていたらごめんなさい。

入学式前にさっそく試験

昨日は習熟度調査の試験監督でした。ちゃんとスーツを着た監督補助のアルバイト大学院生と話していて、青と黄色が半分ずつのネクタイをしていることに気づいたので、ウクライナ戦争についての見解を求められたら何と答えたら良いのか考えていましたが、そのような話にはなりませんでした。その後、同じネクタイをした学生が、学内で他にもいることに気づき、青と黄色は大学のシンボルカラーでもあったことを思い出しました。本年度も頑張ります。

書評しました(週刊読書人)

 ちょっと前のことになるのですが、ウォルター・アイザックソン著『コード・ブレーカー 上・下』の書評を書きました。

 ゲノム編集技術CRISPR-Cas9の開発をめぐって、ジェニファー・ダウドナを中心にインタビューを行って描いたノンフィクション作品で、とても興味深いものでした。文藝春秋社から出ているため、意外に関連研究者の人たちにも読まれていないかも知れないと思います。賀建奎氏を巡るゲノムベビー発表前のさまざまなやりとりなどは、本書で初めて知りました。

すみませんが、下記のサイトからは、会員じゃないと読めません。ぜひ、図書館で紙を手にお取り下さい。

【最新号ご案内】週刊読書人2月10日号 – 読書人ウェブ