財団法人がん研究所の機関誌『加仁(かに)』。その名前に、ちょっと驚いた。
http://www.fpcr.or.jp/enterpri/kani.html
絵があまりはっきりしないのだが、脚の数はハサミを入れて8本のように見える。また左のハサミと比べて右の方が発達しているようでもある。これらの特徴は、例えばタラバガニがそうであるように、本当はカニではなくヤドカリの仲間である証とされる。
ラテン語に由来するcancerの語は、もともといったいどのようなカニを指していたのだろうか。この絵の作者はいったいどのような根拠のもとに、ヤドカリの仲間を描いたのか。機会があったら調べてみたい謎である。