備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

試料提供者への「説明役」養成 文科省、ゲノム研究で

http://www.asahi.com/life/update/0703/004.html

説明に当たるコーディネーターは、遺伝学や法律、心理学の講習や、役割体験演習(ロールプレイング)などを受けた後、面接と筆記試験を経て認定される。対象には臨床心理士自治体の職員などを想定している。当面の費用は研究費から出し、将来的には日本人類遺伝学会など関係学会合同での、認定資格に育てる考えだ。

 問題を起こさないよう器用な説明要員をたくさん育てて、いろんな人からできるだけたくさん研究のための試料をかき集めて、創薬などの知的財産に結びつく研究をどんどん行えるようにして、最終的には日本の産業育成につなげなきゃってことでしょ、どうせ。それから科学コミュニケータとかいうのもしょせん同じで、研究推進ロードをまっしぐらにいけるための邪魔な岩や石を取り除いてくれる人でしょ。(って言われてどのように反論できるかが問題)。
 ところでこの資格がもしできたとして、何と呼ぶのか決まっているのだろうか?
 「遺伝情報収集代理人」?
 「試料提供アドバイザー」?
 「インフォームド・コンセント・ゲッター」?
 三省(文科、厚労、経産)の指針には、研究を助けるという意味で「履行補助者」と書いてある。