大学の地下のフロアを歩いていると偶然、工学院大学に勤め始めた年に４年生だった卒業生と久しぶりに会った。採用試験に受かって、昨年から都下某市の市立中学校の数学の先生をしているそうだ。
系列の専門学校を卒業後、一旦は就職したものの第２部（夜間部）に入学し直し（たしか当時は専門学校卒業生の２年生編入学の制度がなかった）、さらに卒業後も教員免許の科目追加のために大学に通うなど熱心に勉強を続けていた学生だっただけに、（ほぼ）目標どおり就職したという話を聞くとちょっとホッとさせられる。
しかし、彼が卒業した専門学校も既に学生募集を停止しており、その後入り直した大学の学科も風前の灯火だ。確かに彼のようなコースをたどる学生は少数だと思うのだが、「再チャレンジ」のチャンスが消えつつあることは確かだと思う。
