「驚き」という反応とともに、「iPS細胞から体の細胞に変わりきれていない細胞は、がんになりやすいが、こうした細胞が拒絶反応で排除されるとすれば、治療への応用のうえではむしろいいことではないか」という別の評価(岡野先生)を伝える。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110514/t10015889521000.html
産経新聞(>共同通信)は「課題」と表現。再生医療における「免疫抑制剤の使用」可能性にも言及(阿久津先生)。「なのに」と表現。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110514/trd11051407580003-n1.htm
「万能でなかった万能細胞」という否定的な見出しを付けたのは読売
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110514-OYT1T00190.htm
「iPS細胞なのに拒絶反応」という見出しの朝日も「新たな課題」。
http://www.asahi.com/health/news/TKY201105130652.html
共同通信も「なのに」。
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051301000714.html
もともと「ガン化しやすい」と言われていたので、「拒絶反応が起こる」という発見は、「順接」のような気がするのだが、記事には「なのに」が多い。科学的な理由でやはりそう言うしかないのか、それともこの「逆説」は「期待が裏切られた」という社会的な理由によるのか、私にはよくわからない。