備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

学園史資料室

 私も少しだけですが関係している仕事に、学園史史料の保存というものがあります。
 昨日は、学内事情で史料室が移動するということもあって、二次史料の整理のお手伝いをしました。もちろん一次史料もいろいろあって、それは歴史学を専攻する某国立大学の大学院生の方が、支援員としてアルバイトで整理をしてくれています。一次史料は目録化され、ほんの一部は電子化される予定になっています。
 一次史料には、時代を感じさせる、とても興味深いものが並びます。戦中の資料の中には、学徒動員者の名簿があって、学科名、氏名の他、企業名、賃金?など一覧になっています。当時の学生たちは、どんな気持ちでいたのか、何を考えて働いていたのか、勉強することの意味をどう思っていたのか、自分の将来にどんな見通しを持っていたのか、そんなことが気になりました。研究者としても、大学のインターンシップ委員としても、学徒動員された父を持つ子としても、考えさせられました。そんな8月15日でした。