備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

工学部志望、10年で半減 私学、相次ぎ再編

 ちょっと古いけど、毎日新聞の記事より。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/wadai/archive/news/2006/10/20061025dde001040031000c.html
 志望者の減少には、もっと別の理由もあるのではないかと思っている。新製品を開発して売る、それが企業の利益につながり、同時に社会を豊かにする。そういった「豊かさの追求」モデルとそのモデルにそった仕事に夢が見いだせなくなっているということではないだろうか。人と接することや、文化的な豊かさを追求すること、環境や福祉といった社会的な側面の強い問題。工学部の学生と接していると、そういった関心の強さを感じさせられることがあるからだ。
 ただし、「工学」自体の意味自体が変化しているため、工学部がそういった関心に応えていないわけでもないと思う。
 ちなみに、リンク先の新聞記事は各大学の来年度以降の学部再編について紹介している。工学院大学は一年早すぎた。