研究室に、直通ではなく珍しく交換台を通して電話がかかってきた。比較的近所にある○城高等学校の1年生と自己紹介した少年らしい声は、将来なりたい職業について調べているので、その職業の人に電話したと説明した。
すぐに思いついたことは、科学論や生命倫理学に関心がある高校一年生などこの世に存在しないだろうということだったので、とりあえず将来何になりたいのかと尋ねてみた。思ったとおり、バイオテクノロジーを勉強したいというので、残念ながら私が該当者でないことを告げた。どうやら著書名として私の名前が出ている書籍(のタイトル?)に注目して電話してきたらしい。ホームページを検索して、研究内容をやさしく紹介していたりする人に電話すると良いんじゃないか、とアドバイスをしておいた。
こんな対応が即座にできるように私が成長したのも、ゲノムひろばのおかげかも知れない。