備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

はじめてのバリウム

 生まれて初めてバリウムを飲んでの胃検診。これまでずっと避けてきたのだが、今年はやることにした。空腹には強い(?)方なので(お昼ご飯を食べ忘れることがあるくらいだ)、絶飲食それ自体はまったく問題がなかったが、最近の忘れっぽさを考えると、絶飲食中であることを忘れて飲食してしまうのではないかというのが心配だった。さらに言えば、飲食してもそのことを忘れて検診に臨むのではないかという心配もないではなかった。
 特に心配だったのは起床時にねぼけた頭でコーヒーを淹れて飲んでしまうことだったので、挽いた豆の入った缶をいつもとは違った場所に置いてから寝ることにした。普段の場所に置いてなければ探す必要が出てきて、その際に眠い頭を起動することになって、今日が健康診断の日だと気づくのではないかという作戦だ。
 実際は起きた瞬間から検診日であることを思い出していたので、この作戦は無駄に終わった。
 健康診断のために生活を乱されて健康を阻害されるという本末転倒のようなことにはなりたくないと思って、身体や精神に負荷のかかりそうな胃検診はやめてきた。しかし、バリウムをまずいとは思わなかったし、気分も悪くならなかったし、おなかの調子も下剤が適当に効いて悪くなかったので、来年も受けても良いかなとは思った。本当は、もっと抵抗があって、来年はもう受けるものと思うという予測をしていなかったわけではない。しかし、実際のところは残念なことに断る理由を見つけることができなかった。X線検診自体による発ガンリスクを、早期発見のメリットと比較した論文でも探そうか。