備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

初めての集中講義

 生まれて初めて、宿泊付きの出張で、集中講義を担当した。国立大学は今が夏休みの真っ最中。さらにまだまだ残暑の時期だから、そんなに多くの人が来るはずはあるまいと思っていたのだが、それでも30人くらい。4日で15コマ授業をするという、受験生の集中夏期講習のような日程を乗り切ることができるのかどうかが不安だったが、意外にも普段よりずっと体調が良かった。
 多分転地による効果が大きかったのだと思う。最終日には朝5時に目が覚めて、1時間以上散歩をしてしまったくらいだ。もちろん、お世話になった教職員の皆さんが親切にしてくれたおかげであることも間違いない。しっかり前を見つめて授業を受けながらも、休み時間になると机にうつぶしてしまう、メリハリの良い学生の態度にもちょっと刺激を受けた。授業中であることを強く意識するように身のこなしができているのは、いつも比較的少人数で授業を受けているからなのではないかと推測した。
 人をまったく恐れず、「こんなに薄汚れているのに大変かわいがられていますが、何か?」と言わんばかりのネコも印象に残った。やはり大学キャンパスの生態系にネコは必須だ。