備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

胚は1つで大丈夫?

 NATUREの以下の記事によれば、体外受精の後母体に戻す胚の数は1つでも、複数の場合とそれほど変わらない妊娠率が得られ、他方で双子や多胎の可能性は減るので、総合的に見て1つ戻すのが望ましいということのようだ。

http://www.nature.com/news/2004/041018/full/041018-15.html

 むやみに受精卵をたくさん作ったりすることはやはり良いことには思えないので、とてもいい話のように一瞬思えたのだが、そのたった1つの胚を得るための「健康な受精卵を育て選抜する技術」というところが気になる。かなり気になる。さらっと書いてあるが、いったいどのようなものなのだろう。