集めたというほどではないが、いくつか気づいたものをまとめておく。
*Nature誌の特集
http://www.nature.com/news/specials/humangenome/index.html
いくつかの記事と、さらに関連する論文が紹介されている。ヒトゲノムが解読されたら医学がどうなるかという夢は、ヒトゲノム計画の初期に多数語られたが、そういったものはほとんど「誇大広告(hype)」だった(しかし、だからといってゲノムプロジェクトはお金のムダだったというわけではない)という振り返り。データの蓄積するスピードが、それを分析するスピードを超えているのではないかという話。膿疱性線維症の遺伝子はヒトゲノム計画以前からわかっていたが、現在まで画期的な治療法は見いだされていない(それほど遺伝子の決定から実際の病気の治療までの道のりは遠いものである)という話。等々。
*New England Journal of Medicine
http://content.nejm.org/cgi/content/full/362/21/2028
ヒトゲノム解読の成果として実現されている治療法等はわずかで、しかもそれらの基礎はヒトゲノム計画以前の研究にたどれるものばかりである。
*「ヒトゲノム解読から10周年」 ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト4月 1日
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100401-00000001-natiogeo-int
ヒトゲノム計画の成果は、ハップマップ、人類進化の歴史へのヒント、ヒト遺伝子数が意外に少ないこと、科学者がデータを共有すること。
*ロイターのニュース動画
http://www.reuters.com/news/video?videoId=64805659
バイオバンクの紹介。疾患の複雑な原因理解のための研究の大変さ。