備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

手回し計算機の実演

 もともと技術者の回顧録とかで一晩中計算機を回し続けたといった記述を目にしていて、手回し計算機って何だろうと思っていたところ、先日学内の産業遺産公開展示で現物を見ることができた。でも、どうやって使うのか不思議に思っていたところ、たまたま下記の動画に遭遇した。

 構造を考えたら当たり前なのかも知れないけど、8を掛ける計算で、まさか本当に8回、手で回転させるだけとは思わなかったので、現代っ子(嘘)は驚いた。これでは、人間が計算した方が速いのではとか、でも一晩中だと疲れてくるから機械にやらせるのかとか、検算はしないのかとか、そもそも検算用なのではないかとか、何台もあったら計算をどんな風に分担するかが重要じゃないかとか、勢い余って回し過ぎたら逆回しすると戻るのかとか、使い方や工夫についてさらに疑問が出てきた。