備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

小学校で反転授業!?

 武雄市の「小学校で反転授業」計画を聞いて、うちの小学生を振り返って考えた。ニュース記事はこちら
 そもそも低学年の宿題は一人でやるものではないように見える。学校に残って同級生とプリント。家に帰って親の前で「音読」。この対話的な授業外学習を、黙々と家でタブレット画面を見ることに変えてしまうとしたら、失うものが多いように見えてしまうが、どうだろうか。
 タブレットを与えるのは良いとしても、少なくとも小学生の学校および家庭での生活スタイル全体を考慮に入れた上で、新しい生活習慣の提案をする必要があるだろう。「モノ」を与えただけだからダメだったとか、良い物なのに上手に使いこなせないから失敗した(これこそ開き直り)とか、そんなふうに振り返られる事例にならないことを望みたい。こういうときこそ、初等教育or教育工学の専門家の意見が聞きたいところ。
 それに対して、大学の反転授業はなかなか良いところが多いと思う。教員の負担(人件費コスト増大の問題とも言う)を除けば。
 履修登録関連で学生からメール攻撃中。でも予想したよりは少ないかも。何をどう間違えたのか、「あ」というタイトルのメールを初めて見た。タイトルで整序すると一番上にくることを狙っているのか?