備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

知識の価値

 ちょっと奇妙な種類の(と私には思える)故障をしたプリンタが、もとに戻った。
 先週試しにプリントした画像の色合いを見た学生が発見したその故障の直し方は、マニュアルを読んでもわからず、ネットで調べても同様の症状は見つからず、仕方なく公式サポートにメール。
 返信メールで何点か試みるべきことを指定され、ダメだったら修理依頼をするように指示される。言われたとおりにしたが何も変化はなく、仕方なく修理予約をしようとしてプリンタ会社に電話。その後、修理を引き受ける会社の人から電話がかかってくる。症状を確認してこれまでの経緯を述べたところ、もう一点試して欲しいことがあると言われたので、それをやってみたら見事に回復。なんと、修理会社の人は、電話口で直してしまった!
 受け付けるだけの人より、実際に修理を担当している人の方が、故障について詳しいのは当たり前かも知れないが、そういう人の知識をちゃんと集約していれば、公式サポート段階で解決したはずなのではないかとも思った。役に立つ「現場知」を収集する仕組みがないのか、実際は細かすぎてそれほど役に立つ知識ではないのか、私が最後にやったことが公式的にはユーザーにやらせてはいけないことなのかは、よくわからないけれど。
 ちょっと気になったのは、これで出張修理がキャンセルになると、かれらにとっては損失なのではないかということ。そう思ってお礼は丁寧に述べた。
 またほんの少しだけ、レーザープリンタの構造に詳しくなった。
 今日は八王子。